ああなりたい、こうありたいと夢想して、人は自分に不満を抱く。
夢想を捨てて不満を抜けた者は、心の自由を手に入れる―
蛇が古い皮を脱ぎ捨てるように
―スッタニパータ
生きていくだけなら、「向上心」は必要ありません。
飼い主の言うことを聞かない飼い犬のように、暴れている心は、手放す決断が必要なことがあります。
それは、あなたがあなたであるために、必要なことなのです。
人助けをやめた話
私は昔から、親兄弟、友だちや、彼女になった方に、人生最高の時間を過ごしてもらうことを念頭にお付き合いしてきました。
私が頑張れば、みんなが良くなる。
私が頑張らなければ、みんなは良くならない。
そういう、すこし過剰な考えにまでなっていました。
さらに自営業を始めて、より拍車がかかりました。
(自由な時間や、自由なお金が生まれたため)
人を助けるので、幸せホルモンのオキシトシンが放出され、自分が苦しくても、良いと思える人生を歩んでいる感覚でした。
なんでもハイハイと答え、責務を積み重ねていきました。
気づけば、がんじがらめ。
責任で、首が回らなくなりました。
その時、人助けをやめたのです。
自分らしく生きることで人助けする
人助けは、2種類あることに気が付きました。
1つは、自分のしたいことを諦める、人助け。
1つは、自分のしたいことが、自然と人助けになる、人助け。
人生に必要なのは、2つ目の人助けではないでしょうか。
2つ目のいいことは、結果や見返りを求めないところです。
難しいところは、自分をきちんとわかっていなければいけないことです。
そんなときに、日頃から、
自分と向き合っている時間、
(社会に迷わされず)自分に素直に生きてる時間、
が大切になってきます。